May 12, 2014

i know nothing


絵を描こうとすると自分が如何にいろいろなことを知らないか痛感する。

日本の森に生えている木の種類
その木々の形
草花の名前と季節
動物の体の骨格
魚のひれの位置
鳥の顔
虫の飛ぶ姿


なんやこんなことも知らんのか…と一枚の絵を描く間に
何度も何度も気付く。何回も調べる。ネットや図鑑や手持ちの写真なんかで。
草花や木なら道ばたでも見られる。
じっと観察したり携帯で写真を撮ったりする。
でもいざ描こうとすると思い出せなかったりする。
写真を見返しても、自分の下手な写真じゃよく見えない。


「へたうま」と「へた」は違うみたいに
「型があっての型破り」みたいに
例えば丸く簡略化した花を描くとしたって
知らずに描くのと知って描くのでは雲泥の差があるに違いない。


ああ私ったら28年間いったい何を見て過ごしてきたんだろう。
何か見えていたんだろうか。何も見ていなかったのかもしれない。
描くってなんてすごいんだろう。
「こどもの目」というにはおこがましいが、
「こどものような目」を束の間思い出させてくれる。













May 6, 2014

toyama








ゴールデンウィークは富山にいた。

楽しいものがたくさんあった。
「山が笑う」ところを見て、
空に絵を描いたような立山連峰を見た。
夫のお爺さんが亡くなった時に見つかった古いアルバムを見た。
どれもこれもなんとなくしっとりと湿り気のある
不思議な富山の空気に満ちていて、とても綺麗だった。


夫が幼い頃に毎年参加していたお祭りをはじめて見た。
普段は寂れたシャッター通りが祭りにあわせて人で溢れかえった。
剃り込みを入れた青年、一升瓶片手に酒を勧めて回るおじさん、
はっぴを着て大人の顔をした少年たち。
地元の中学生がデート中のクラスメイトと遭遇したらしい。 
人混みの中すれ違いざまにきゃっきゃっと騒いでいた。

娘がりんご飴を欲しいと言って、姫りんご飴を買い縁日を歩きつつ食べた。
予想通り半分以上残して、私が真っ赤な飴と酸っぱいリンゴを食べた。

行燈は凄かった。いかにも血気盛んな若者が、よいやさ〜よいやさ〜と太い声で叫ぶ。
うまく聞き取れなかったけれど古い祭りの歌を皆で歌っていた。
大きくて美しい行燈が小さな町の細い商店街を練り歩く。
行燈を支える太い木の土台が歩く人を威嚇するように押し退けていく。
分厚いメガネにぽちゃぽちゃのほっぺの少年は、行燈に乗って誇らしげだ。


瑞龍寺も素晴らしかった。
このお寺はとても開放されていて、昔の台所や中庭、
坐禅の間なども自由に見て回ることができる。
私が行った日はお天気が良くそこここの戸が開かれていて
心地よい風と陽の光が寺中を駆け抜けていた。
贅沢に広々とした敷地にシンメトリーな構造。
すっと心の波風が鎮まるような気がした。
瑞龍寺の気風なのか、国宝の観光地だからか。
なんというか…英語で言う「オープンマインド」なお寺のように感じた。
お寺というのは本来そういうものなのかもしれない。



夫の故郷は私にとってなにもかもが新しい。
人も風習も風景も、肺に吸い込む空気でさえもどこか新鮮だ。
異国の地に来たように、初日に頭痛を患うのも富山への旅のお決まり。
そしてお察しの通り、ホタルイカや白エビや刺身は
間違いなく美味しかったのだった。




Apr 24, 2014

it is april










4月はバタバタと助走期間のような毎日。

娘が幼稚園に行き始めてからというもの、
今まで知らなかった喜びがたくさんあって、
こんなことに私泣いちゃうんだ、感動するんだって、
娘と私の新しい一面に日々驚いてる。


はじめて園バスに乗った娘を見送った日。
ピカピカ、空っぽのお弁当箱。
○○ちゃんと、○○ちゃんと…と次々にお友達の名前を教えてくれる娘。
そんなことにいちいち涙ぐんでしまう。


しかしまぁ新学期、大変なことは大変で、
「4月は母業に専念する」と3月から宣言していた通り、
毎日の送り迎えや不規則なスケジュール、あれやこれやでクタクタ。


洗濯物を取り込んだら、夕方の風から初夏の匂いがした。
もうすぐ5月。助走期間もそろそろ終わりかな。



Apr 18, 2014

works updated







個展「ポラーノの広場」で描いた絵を、
ウェブサイトにアップしました。ようやくですね。
ぜひご覧ください。






Apr 9, 2014

take a walk











暖かくなってから、娘たちとお散歩する機会が増えました。
というより、お天気の日はほぼ毎日です。

右に長女、左に次女、両手にモチモチのあったかい手を握りつつ
てくてく、あっあれなに?
てくてく、あっむしさんがいる!
てくてく、がさがさ(桜の花びらを蹴ったり集めたり吹きとばしたりする音)
てくてく、あっおはな落とした!(3歩戻る)


5分の道を20分くらいかけて歩く。
急ぐときは大変だけど、なにも用事のない春の日には素敵。
おかげで今まで知らなかった野花の名前をたくさん知りました。





Mar 30, 2014

the new start













個展「ポラーノの広場」が終了して早くも一週間が経ちました。
6日間、あっという間でしたが毎日がとても濃く、日に日に感謝の募る一週間でした。
たくさんの方にご覧いただきました。
ポラーノの広場を読んで予習してきて下さった方や、
展示会場に置いていた文庫本を片手に絵を見て回って下さる方、
たぶん一生飽きないからと言って絵を迎えて下さった方、
なんと言ってよいのか…とてもありがたく、そして身の引き締まる思いです。


同時期に開催していたウレシカ西荻オープン企画展「パーティ!」にも参加していました。
素晴らしい作家さんに囲まれて、
私の絵もいつもよりしゃんと立っていたような気がします。
とても楽しくて、しあわせで、
そしてウレシカとウレシカ店主ご夫婦の愛され具合が伝わってくる展示でした。
(展示の様子はこちらで→http://www.uresica.com/diary/


今はとにかく絵を描くこと、描いた絵を通して人に会うことが楽しくて仕方ありません。
今年はたくさん絵を発表していきたいですし、
本気で絵本について勉強して、子どもも大人も楽しめる絵本を作りたいです。
絵本に限らずいろんな媒体での絵に挑戦していきたいですし、
「ポラーノの広場」に絵を付けてみたことで
改めて文章に絵を付ける楽しさも感じました。
あんな絵も、こんな絵も描いてみたい、
あんなお話を作ってみたい、こんなお仕事もしてみたい。


「描き続けて下さい。」
と、個展期間中に何度か声をかけていただきました。
描き続けることだけは自信があります。
これからもまた絵を描いていきますので
どうか見守っていて下さい。







海産鳥類卵採集のために八月三日より二十八日間イーハトーヴォ海岸地方に出張を命ず。
「ポラーノの広場」宮沢賢治 より




Mar 16, 2014

在廊日のお知らせ


個展期間中の在廊日のお知らせです。

初日の18日(火)、21日(金)、22日(土)
オープンから夕方ごろまで、
最終日23日(日)は閉店までお店にいる予定です。

急な変更もあるかもしれませんので、
その場合はTwitterでお知らせします。

Twitter: mayko88 

お待ちしています!