Apr 11, 2016

妖精の家



先日フライングタイガーに行った時のこと。
お値段も安くそこそこ可愛いので、
ついついあれもこれも…と手が伸びるのですが、
そこはひとり1個ずつと決めて
私は何かの時のためにと虹色のガーランドを買い、
娘たちは家の形をした箱を買いました。

家に帰って、早速箱に色を塗ったり、折り紙を貼ったり、
窓やドアを切ったり(私が)、
あれこれやってオリジナルのお家が完成しました。

すると長女が「妖精のおうちよ!」と言い、
次女も「そうよ!妖精のおうち!」と言う。
可愛いなぁとその時は笑っていたのですが、困ってしまったのは夜です。



寝る前になって、娘たちは机の上に箱を並べて
「どうか妖精さんが来てくれますように」と手を合わせるのです。
「こんなに可愛いおうちだもん、きてくれるよ」
「妖精さんきっといるよ」
と姉妹で盛り上がっている。
後ろでは「ええええ〜…」と心の中で冷や汗ものの私。

なんとかして妖精がいると信じさせてあげたい、
でも下手なことをしてお母さんがやったとバレたら最悪。
それに大掛かりなことをやって、もし本当にいると思い込んでしまったら…
妖精伝説に付き合い続ける、もしくは決着をつけられる自信もない。
葛藤の末、ひとまず箱の中にミモザの花と小さい葉っぱを数粒、散らしてみることにしました。
妖精?いや違うかも?という、グレーゾーン狙いの作戦です。




翌朝、
「あれー妖精さんいなーい!あっでもお花がある…なんで?」
と長女。
「妖精って人間に見られちゃいけないんでしょ?
 ちょっとお邪魔して帰ったんじゃない?」
と私。



結局その後数回そのようなことが続き、
妖精の家は徐々に娘たちの中で忘れ去られていき、
今はごっこ遊びの道具になっています。


今回妖精になりきれなかった私は
「サンタクロースってのは良くできているな…」と
妙なところに感心したのでした。





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