Jun 17, 2016

個展「あかるいところ」終了しました。




ヨウケル舎さんで開催していた個展「あかるいところの本」昨日終了しました。
お越し下さった方々、ヨウケル舎のスタッフさん、そしていつも笑顔で出迎えて下さったオーナーご夫婦、本当にありがとうございました。






ヨウケル舎さんは地元のお客さんに愛されるすてきなお店。
お昼ごはんもケーキも美味しくて、テイクアウトしたスコーンを食べた友達が「美味しくてビックリした!!!」とメッセージをくれるくらい。






私自身子育ての合間に、ひとりで息抜きに、娘とちょっとおやつを食べに、ケーキをテイクアウトしに、何度も訪れてきました。

もう少しで私はお引越、今までのように自転車で買い物がてら立ち寄ることは出来なくなりますが、最後に楽しい時間を共に作ることが出来たこと、本当に嬉しく思います。






毎日不定期で気まぐれにお店にいた為に、
ご挨拶のできなかったお客さんもいらっしゃいました。
残していって下さったノートの言葉、宝物です。ありがとうございました。

また今までは立ち話くらいしかお話する機会のなかった方と
お茶をしながらのんびりお話しできたことも、素晴らしく嬉しい時間でした。






個人的には絵本を丸ごと作るという経験が大きな刺激になりました。
本というのはいろんな方が関わりあって作るものですが
部分を積み上げながら作る部分と
全体の密度を上げながら作る部分があると実感しました。
絵を端っこから描き進めるか、全体を均等に描き進めるか、というようなこと。
非常に感覚的なので言葉にしづらいのですが
本を雰囲気から捉えていく経験をすることが出来たと思っています。






今回作った絵本「あかるいところ」は少しずつ各地のお店屋さんでお取り扱いをお願いする予定です。
もしかしたら私からの直販もするかもしれません。
どちらにしてもまたお知らせいたします。







素晴らしい時間をありがとうございました。
打ち上げに行く夜、快く送り出してくれた夫にも感謝せねば。どうもありがとう。
このあったかくてふわふわしてむくむくしているパン種のような気持ちを忘れずに
今後も描いていきたいと思います。




Jun 6, 2016

「あかるいところ」の作り方



ヨウケル舎さんでの個展がはじまり4日が経ちました。
幼稚園の用事なども重なり、変則的にしかお店に居られないのですが
ほんの少しの在店中にも、たくさんの方とお話しできて元気を貰っています。

今回の展示では私家版の絵本を制作しました。
しかも手製本。すっごく久しぶりです。
「静物ぶつぶつ」以来ですので、4、5年ぶり?
切ったり貼ったり塗ったり縫ったり
毎日楽しく手を動かしています。

そんな絵本「あかるいところ」がどのように作られているのか
ご紹介してみようと思います。興味ある人いるかな。いないかな。
分かりませんが、手製本などに興味がある方はご覧下さい。


1紙を揃える。
中身の紙、台紙、表紙、はさみこむトレーシングペーパー
実際は台紙に色を塗ることにしたので、白くペイントした板紙を使っています。




2のり付け

揃えた紙を糊付します。
製本用ののり、両面テープ、いろいろあると思いますが
今回は後から糸でかがるので粘着力は弱いですが手軽なスティックのりです。
(実際の和綴じは半紙で作ったこよりで仮綴じをするそうです)




3目打ちをする

糸で綴じるための穴をあけます。
穴の位置を印刷した紙を上にのせて、キリでぎゅっぎゅっと。


↑こんな感じです。




4縫う

なみ縫いの要領で縫っていきます。




どんどん縫って…


折り返して帰ってきます。
糸端を処理します。(詳しい処理の方法は説明しづらいので端折ります)


飾り縫いをします。




5端を裁断する
紙の左右、地をカットして揃えます。
以上です。



細かい部分は飛ばしていますが
概ねこのようにして作られています。
今回の製本は基本的には和綴じのアレンジです。
参考文献は山崎曜さんの本たち。
足元にも及びませんが学生の頃から好きで、本を眺めては作った気持ちになっています。

絵本と言うよりは画集に近い
一見カレンダー?というような不思議な本です。
ふわっと窓から風が吹いてきたら
ゆらゆらなびいた白いカーテンのような本にしたくて
このような作りになりました。

是非お手にとってご覧下さい。