Mar 3, 2017

水泳帽とトナカイの角

このあいだ、私が蕁麻疹と頭痛と悪寒のトリプルパンチで寝込んでいた日、
寝室にやってきた娘たちは私の布団にもぐりこんだり
布団の周りを走り回ったりと忙しく遊んでいて、
おもむろに押入の「季節もの(夏)」の棚から水着セットを取り出した。

うひゃひゃ!と大笑いしながら水着に着替えて
目にはゴーグル、頭には水泳キャップ、
そして更に「季節もの(冬)」の棚からとりだしたトナカイの角のカチューシャをつけて、
腰にバスタオルを巻いてふりふり踊り出した。

この人たちのすごいところは、
「どうだ、おもしろいことやってるだろ〜!」という意識がなくて
「なんか楽しい!なんかヘン!うひゃひゃ!」と純粋そのものなところ。


なかなか貴重で愉快な姿を写真におさめたいと
枕元のスマホで撮影したらなかなか良い写真が撮れた。
うわー!これ最高!見てみて!みんな見てー!と
一瞬SNSにあげてしまいたい気持ちに駆られるも、
娘だってこんな姿は親にしか見せない訳で、
それを不特定多数に公開するなんて言語道断だわ!と思い留まり、
ほんの一瞬でもみんなに見せたいって思った自分に腹を立てた。

今は写真をこっそりと見返して、ひとりにんまりしている。





Mar 2, 2017

半年とこれから

越してきてそろそろ半年が経とうとしています。

半年前のドタバタしつつも緊張した時期を思い出すと
たった6ヶ月しか経っていないなんてウソみたい、
今は新しい土地に愛着を持ち始めています。

私が住んでいる場所は、自然の勢いがすごいです。
もし数ヶ月人が住まなくなれば、あっという間に緑に覆われて
自然が人工物を飲み込んで行くんだろうなって思う。

実際ほんの少し草刈りを放っておいただけで
歩道に草や蔓が伸び出して
人間は渋々道の端を歩くことになります。
庭にもあちこちから知らない草木が生えてくるし。
たぶん先住の方が植えたものばかりではないはずです。

鳥も虫もたくさんいます。
虫は…まだ慣れないけども、
ときどき多足系の虫にヒェー!となりつつ、
仲良く暮らしましょうよ、どうぞよろしく、という気持ちです。
鳥は今のところ大歓迎、
いつか果物の木を植えたとしたら、きっと壮絶な攻防戦を繰り広げることになりそう。


あと一時は屋根裏にコウモリが住んでいる疑惑があって
夜になると騒がしくなる屋根に耳をそばだてていました。
日が落ちる頃、コウモリが出てくるのでは?と、
屋根の空気孔の前に娘と張り込んでいたのも良い思い出。


坂が多くてはじめは毎日くたびれていたけど
体力的にも精神的にも慣れた、
このタフさに慣れていたら老後も足腰は健在なのでは。


当初は車が絶対必要!と思っていましたが
だんだん慣れにより「要らないかも?」と思い、
でも子どもが大きくなった時にこそ
例えば夜10時に娘が駅から帰ってくる、みたいな時にこそ
さっと車でピックアップ出来る体勢はあった方が良い気もします。


今の私の作業机は後の子ども部屋と同室になっているので
あと数年したらどこか別の場所に移らないと行けない。
部屋数からして私の部屋は無いので、リビングになる。
うーーーーん、という気もしますが
それくらいがちょうど良い距離感かもしれないな。


娘はもうすぐ小学生、
新学期!とか新生活!と聞くとワクワクよりは憂鬱…と思ってしまう私なので
娘が純粋にキラキラと「楽しみ!」と胸を膨らませている様子に羨望のまなざしです。
どうか良い環境に恵まれますように。