今年は宮沢賢治について沢山考えた一年でした。
春にウタカタカフェで「ポラーノの広場」を題材にして個展を開いた事をキッカケに
silent music企画展「銀河鉄道の夜から聴こえてくるもの」にお誘いいただきました。
そしてもう一つ、途中間が空いたりして結局半年程お待たせしてしまったのですが
「銀河鉄道の夜」の舞台の絵を、ひっそりこっそり描いていました。
役者の藤谷みきさんがウタカタカフェの絵を見て下さり、
演出家さんへのプレゼントとしてご依頼を受けました。
その後実際に舞台を拝見して、
(それは実は私にとってはほぼ初めての舞台観劇だったのですが)
衣装も、美術も、もちろん演劇も演者さんも素晴らしくて
青い、蒼い、美しい舞台や
演者さんそれぞれの立ち姿や表情や細かな仕草など
頭に焼き付いたのでした。
北海道公演での劇場で、
その年で一番素晴らしかった公演に与えられる賞も受賞されたそうです。
ケンゲキ!宮沢賢治と演劇のHP
藤谷みきさんのブログ
はじめ、いろいろな構図や情景を考えましたが
最終的には舞台の上の出来事をそのまま絵にした形になりました。
照明や小道具の一つ一つまで本当に美しかったんです。
もうそのままでいいんじゃないかと。
絵を購入していただいても
お手元に届く姿はあまり見ることがありません。
実際に絵を手にした皆さんの様子を教えていただいてとても嬉しかったです。
月並みですが、絵を描いていて良かったなぁと心から思う瞬間でした。