Apr 27, 2016

嵐の前の静けさ

夏に引越をします。

と、知人友人に話をすると
「じゃあ今ドタバタでしょう?」
と9割くらいの確率で返ってきます。

東京に住んでいる人は引越を経験していることが多いので
あの荷造りの日々、業者さんの見積もり、そして荷解き、その間の子どもたちの世話…と思い出すことがあるよう。

そして私はと言えば、
えーっと、まだ、なんだか平常運転です…

たぶん1ヶ月後、2ヶ月後に今日の日記を読んだら
「なにを呑気なことを!」と怒りだすんだろうな。

娘たちは、引越、それに準ずる転園も
すんなり受け入れてくれているように見えます。
もちろんその時が来ないと分からないけど。

数ヶ月後にはここにいないこと、
意外に私の方が信じられない気持ちでいるようです。


Apr 25, 2016

結果的に記録する


お天気とホルモンバランスが全てを決めるように感じるこの頃、
自然には抗えないんだな…と妙に納得しています。


今年度に入って、もっと日記をたくさん書こう!と思い立ったのには訳があって
キッカケはフェイスブックの「○年前のあなたはこうでした」という機能でした。
時々ピコンッと数年前の自分が書いた文章や写真が出てきて、
ひゃ〜!とビックリしたり赤面したりしつつ、
子どもが赤ちゃんの頃の日々や、その時に感じていたことを思い出し涙ぐんでいます。
そして「記録する」って大事だなぁ…と。

幼稚園のお友達の中には妹さん弟くんが生まれた子もちらほら、
当然赤ちゃん育児の話になります。
これがもう驚くほどに!なーんにも覚えていない!
こんな時はどうやったっけ?
抱っこ抱っこがひどかったのは長女次女、どっちだっけ?
後追いはしたっけ?黄昏泣きは?

きっとたくさんのことをポロポロ忘れていっているんだろうな。
ちょっとした一言、小さな癖、腹を抱えて笑った珍事件、
たくさんあったはずなのにな。



私は今まで「記録する」ということに興味が無く
アルバムを作ったことも無ければ、
旅行に行けば写真の少なさに呆れられたりしていました。
思い立って買ってみた10年手帖も白紙のまま、
10年手帖に限らず、毎年の手帳もマンスリーページ以外はほぼ白紙、
母子手帳も、産院でもらった「成長の記録」という冊子も同じく…(なんということ…)
でもブログに勝手気ままな文章を書き連ねるのは好きだった。



なるほど、記録は苦手、でも文章を書くのは好きなんだなと。
そしてやっぱり自分の記憶はあてにならないから、
文章を書きながら、結果的に記録することなら出来るかもしれない。
そうすればどんどん忘れ去られて行く日々のこと、感情、
子どもとの毎日を、いつか振り返れるかもしれない。

子どもの写真アルバムを作るのは老後の楽しみになっちゃうかもなぁ…
記録が苦手と言うより、ただのずぼらでは?と、
最後に気がついたのでした。


ダメな一日


ダメな一日だった。

朝起きると雨が降っていて、
娘たちもなぜか不機嫌、起きて5分で喧嘩をしていた。
朝からやいやい言い合っていることに私(不機嫌)も腹を立て
「そんなに喧嘩するなら別々に遊べ!」と叱り飛ばした。

腹ぺこな次女、プリキュアを見たい長女、ひとりで朝ご飯が食べたい私、
順番に時間差でパンケーキを食べた。

子どもたちが半日家にいると、家具以外の物は全て定位置にいない。
足の踏み場が無いリビングにまたイライラしながら、
雨が止んだので外に行こうと誘い出した。

「自転車に乗りたい!」と言うので
2台の自転車をマンションの下まで、私ひとりで二往復して下ろした。
近くの公園までの道は歩行者も自転車も多くて
まだ公道では運転がおぼつかない長女と、
補助輪付き自転車の次女、ふたりの間でてんやわんや、
「ちょっと待って!」「そっちじゃない!」「前見て!」と前方後方に叫びながら行く。

なんとか到着!と思ったら公園ではお祭り。しかも終了5分前。
超駆け足で3つほどお店を巡り、風船も買ってあげたのに
「ヨーヨーつりしたかった」
「なんか食べたかった」
と両サイドからぶーぶー文句を言われてまた怒った。

お祭りの片付けが終わるのを小一時間ほど待って
「そろそろ自転車に乗れるよ!」と言うと
「今はごっこ遊びでいい」と言って
大変な思いをして持ってきた自転車2台は放置。
公園の隅っこで「おうちごっこ」をしている。
何しにきたんだか…という思いが拭えない。しかも寒い。

帰って娘たちがDVDを見ている間に夕飯準備。
夕飯が出来てDVDが終わるまでの時間、ちょっと携帯を見たりして気がまぎれた。
こういう時、SNSは世界への窓になっている。

夕飯、
次女が好きな物だけ食べてから
「お腹が痛い」「歯が痛い」「眠い」と嘘をつく。
それなら食べなくてもいい、けど明日のおやつは無いよ、
お腹がいたいのはおやつの食べ過ぎだ、歯が痛いのは野菜不足だ、好きにしろ!
とまくしたててしまう。

長女は長女で、私が不機嫌なのを見て、あからさまに私の顔色を伺って
わざと目を合わせてニコっと作り笑いをしたりするので
申し訳ないやらなにやらで、またイライラしてしまう。

お風呂に3人で入ってやっと復活、
3人ともすっきりして気分が良くなり
私「あとは寝るだけ〜!」
次女「そして起きるだけ〜!」
とか言いながら布団に入って5秒で寝た。


ダメな日の8割は雨。
雨の日の穏やかな過ごし方を教えて下さい。


Apr 22, 2016

鳥の声


朝6時前に目覚めた次女が
ソファで丸くなりながら
「鳥の声が聞こえるね」
と言うので、一緒に耳を傾けました。
ツピツピツピ
どこにいるのかな?
何羽いるのかな?
どんな鳥かな?
いろんなことを話しながら、鳥の声を聞いた数分感
忘れたくないなと思いました。

Apr 20, 2016

それぞれ


最近4歳の次女がひらがなを覚えはじめています。

次女はずっと字を書くことに全く興味がなく
それとなく「ひらがな、書いてみたい?」と聞いても
「まだいい」「4さいになったら」「おねえちゃんに書いてもらう」という返事。
こちらも、本人にやる気が無いなら別にいいやという感じで放っていました。

それがある日、
「字、かけるんだよ!」と突然言うと、疑う私をよそに
「ま」と「つ」を上手に書いてみせたのです。
どうやらお父さんと秘密の練習をしていたらしい。
この順序で行くと次は「む」、そして「ら」。
「む」は難しいようで、かなり独創的な「む」をいつも披露してくれます。
正しくはこうだよ、と教えつつも、鏡文字やちょっと変な文字が愛しくて
ついそのままでいいよ、と思ってしまいます。


ふと興味深いなと思ったのは
ひらがなを勉強する時の長女と次女の違いです。
長女は「ひらがなを学ぶこと」を目的にして
ひらがな帳をなぞったり読んだりしながら習得。
次女は「まつむら」と書きたい、とか、「おかあさん」と書きたい、とか
「何かを書く」ということを目的にしてひらがなを学んでいます。
(なので三番目に学ぶ文字が難関の「む」だったりする)


習得することそのものに楽しみを見出すか、
それを使うことに楽しみを見出すか。
どちらが良い悪いとは全然思いません。
真面目で頑張り屋な長女は
あっと言う間に文字を覚えて、それはそれで素晴らしかったし
マイペースで楽しいことが好きな次女は
書きたい言葉を書きながらほくそ笑んでいて、それも素晴らしい。

それぞれのやり方で、それぞれのスピードで
いろんなことを学んでいってくれたらいいなと思います。




__________


熊本をはじめとした九州地方で
強い地震が続いていることに不安でいっぱいです。
義援金と支援金の違い、
数ある団体や窓口の中でどこに寄付をすればいいのか…
いろいろ調べたりしてしばらく迷っていたのですが
いつまでもモタモタしている訳にもいきません。

参考までに私はYahoo!基金と、公益財団法人ジョイセフに募金をしました。
ジョイセフは女性や母子の支援を主にされている団体です。
いろんな意見があると思いますし
やきもきする自分を納得させるためではないか…と自問自答しますが
たとえそうだとしても、少しでも役に立てるならと思います。







Apr 18, 2016

読んだ本「かわいい夫」



最近読んだ本で面白かったのは
山崎ナオコーラさんの「かわいい夫」です。
本の内容の詳しいことは夏葉社さんのウェブサイトにありますが、
私は山崎ナオコーラさんの結婚や妊娠や家族や社会に対する考え方がとても好きだし
力強い口調で、でも等身大で、どこまでもかっこつけずありのままな文章に大いに励まされました。
「実生活での私はそうではない」と書かれていますが
そんなところも含めて、私は私の人生を生きよう、と思わせてくれます。
あの子やこの子にも、いつかそっとプレゼントしてみたいな…
という本です。




話は変わりますが
普段私はテレビをほとんど見ないのですが
実家に帰ると朝ドラ〜朝イチの流れを母につられて見ます。
ある日見ていた朝イチで
特集の内容ははっきり言って「?」という感じ、
共感も発見もあまり無い日だったのですが、
コメンテーターとして出ていた小島慶子さんの一言が素晴らしく今も心に残っています。

いわゆる「イクメン」に関する特集で紹介された、視聴者の意見に対して
”いろいろな家庭にいろいろな事情があって
それぞれに工夫しながら育児、生活しているのに
それを邪魔して、悩ませるのは周りの心ない野次です。”

とグサッとズバッと。細かい言い回しは違うと思いますが意味はこのようだったはずです。
本当に心ない意見が紹介された後だったので
よく言った!かっこいい!とテレビの前で拍手、ちょっと涙ぐみました。
私もメディアやSNS、親切そうなおせっかいに
心が惑わされたりつい悩みそうになった時には
この小島さんの言葉を脳内で再生しています。



関係ないようで、ちょっと繋がっている、
そんな最近読んだ本と小島さんの一言でした。








Apr 16, 2016

声に出して読む


やらなければいけないことがあるのに、
どうにも手がつかない時は誰にもあると思います。
私は特に切り替えがうまくできない方で
不安なことや緊張することが頭にあると
目の前のものが見えなくなることがよくあります。


今朝ひとりの時に
本を読んでどうにか意識を集中できないかと思ったのですが上手くいかず
試しに声に出して一説を読んでみました。
すると不思議なことにすーっと言葉が入ってきて
そこから10ページ程声に出して読みました。
できるだけ静かに、心地よい響きで読むことに意識を集中して。
誰に聞かせる訳ではないけれど、
不安な自分と、不穏な空気に聞かせるつもりで
言葉を噛み締めながら読みました。

不思議と心が軽くなって
うん、大丈夫。やれることをやろう。
と思いました。


熊本、大分の地震に胸が痛みます。
早く地震が落ち着いて、
未だ助けられていない方々が一刻も早く助かりますように。
自宅や避難所で不安な夜を迎える方々が
少しでも早く安心できますように。心より祈っています。



Apr 14, 2016

「教科書にでてくる せかいのむかし話」(あかね書房)








「教科書に出てくる せかいのむかし話」(あかね書房)にて
ヘンゼルとグレーテルと、おやゆび姫の挿絵を描かせていただきました。

童話の挿絵を描くのはひとつの夢だったので
とっても嬉しかったです。
特にお菓子の家を描くのが楽しくて楽しくて…!

間所ひさこさん再話の、原書に近いお話が上下巻にたっぷり収録されています。
小学生の子がじぶん読みをするイメージの本ですが
最近絵本よりもお話を聞くのが好きなうちの長女は
大喜びして「読んで読んで!」とせがんでいました。


挿絵ももっとたくさん描いてみたいです。
お仕事ください!



Apr 12, 2016

乾杯


長い間描いていた絵本の原画が今日描き上がりました。たぶん。
それはつまり長い間編集者さんをお待たせしていたということですので
本当にすいませんでした…

まだ本の形になるまではこれからですけど
とにかくちょっとホッとしています。

本が出来上がった=刷り上がった瞬間って、
達成感よりも緊張と不安が大きいのかな…って
少ない経験ですが思っています。

なのでひとまずここで。
一人でカンパーイ。






Apr 11, 2016

妖精の家



先日フライングタイガーに行った時のこと。
お値段も安くそこそこ可愛いので、
ついついあれもこれも…と手が伸びるのですが、
そこはひとり1個ずつと決めて
私は何かの時のためにと虹色のガーランドを買い、
娘たちは家の形をした箱を買いました。

家に帰って、早速箱に色を塗ったり、折り紙を貼ったり、
窓やドアを切ったり(私が)、
あれこれやってオリジナルのお家が完成しました。

すると長女が「妖精のおうちよ!」と言い、
次女も「そうよ!妖精のおうち!」と言う。
可愛いなぁとその時は笑っていたのですが、困ってしまったのは夜です。



寝る前になって、娘たちは机の上に箱を並べて
「どうか妖精さんが来てくれますように」と手を合わせるのです。
「こんなに可愛いおうちだもん、きてくれるよ」
「妖精さんきっといるよ」
と姉妹で盛り上がっている。
後ろでは「ええええ〜…」と心の中で冷や汗ものの私。

なんとかして妖精がいると信じさせてあげたい、
でも下手なことをしてお母さんがやったとバレたら最悪。
それに大掛かりなことをやって、もし本当にいると思い込んでしまったら…
妖精伝説に付き合い続ける、もしくは決着をつけられる自信もない。
葛藤の末、ひとまず箱の中にミモザの花と小さい葉っぱを数粒、散らしてみることにしました。
妖精?いや違うかも?という、グレーゾーン狙いの作戦です。




翌朝、
「あれー妖精さんいなーい!あっでもお花がある…なんで?」
と長女。
「妖精って人間に見られちゃいけないんでしょ?
 ちょっとお邪魔して帰ったんじゃない?」
と私。



結局その後数回そのようなことが続き、
妖精の家は徐々に娘たちの中で忘れ去られていき、
今はごっこ遊びの道具になっています。


今回妖精になりきれなかった私は
「サンタクロースってのは良くできているな…」と
妙なところに感心したのでした。





Apr 10, 2016

野の花展 at watagumo舎









watagumo舎(高松)にて、野の花展に参加しています。
東京の企画展でご一緒したことのある作家さんと
遠く高松の地で作品同士が再会していたり、
SNSでやりとりしたことのある作家さんと出会っていたり。
もちろん行ったことのない土地の会ったことのないお客さんにも「はじめまして」。
なんだか「私の代わりに皆様にご挨拶をよろしくね」と
自分が描いた絵に言いたい感じです。


野の花展ということで、今回は
気まぐれに描いた絵手紙のような原画をお送りしました。
気まぐれに咲いた野花で作った花束を、空き瓶に活けるみたいに。


絵画、雑貨、お菓子など多岐にわたるモノが1つの空間に在って
きっと楽しい展示なんだろうな〜と思いを馳せています。
実は四国の地を踏んだことがないので、いつか行ってみたいな。
お近くの方は是非。

watagumo舎さんのこちらのページでは、
静物ぶつぶつの原画や絵本なども取り扱って下さっています。
是非ご覧下さい。



Apr 9, 2016

個展「あかるいところ」終了しました




大阪は天満橋のGallery SPOONさんで開催していました
個展「あかるいところ」が昨日終了しました。
お越し下さったみなさま
気にかけて下さったみなさま
お世話になったギャラリーの方々、ありがとうございました。


実は展示のお話をいただいた当初は
今年発売予定の絵本の原画展をさせていただく予定でした。
ところが急遽春の発売が難しいということになって、展示期間に間に合わなくなり
「それならオリジナルの、描きたいものを好きなだけ描こう!」と
準備期間は約ひと月という期間で、
ぶわぁー!っと描き上げた作品たちでした。

普段の個展では数ヶ月前から描き始めるのが当たり前なので
できるのか?という不安も少なからずありましたが
とにかく、描きたい!に引っ張られたのだと思います。

実際、今までは完成系をイメージしながら描くことが多かったのですが
今回は葉っぱを一枚、花びらを一枚、文字をひとつ、
画面の上にとりあえず描き始める
それから先のことを考える、という風に描いていって、
予定調和でない絵を描くこともできるんだな、
それってすっごく楽しいな、って
毎日描くのが嬉しくて仕方なかったです。


本当にありがとうございました。
そしてもしかしたら東京でも
こっそりとこの絵を展示できるかもしれません。
そのときはまたお会いできますように。





小さなこどもたちが あかるいほうを向いて 生きていけますように




Apr 8, 2016

奇跡の相思相愛期

黄金期。
今私たち母娘は黄金期を迎えています。
奇跡の相思相愛期間とも言えます。



私はずっと娘たちのことは好きです。もちろんです。
ただ赤ちゃんが親を請う気持ちはもう絶大。
常に強く求められているというのは
しあわせな反面、ときどきしんどいものです。
正直に言うと、娘達がいわゆる”乳児”だったころ
私と子ども、どちらが相手に対する愛情の度合いが大きかったかといえば
きっと子ども→私の方だったと思うのです。


で、今ですが
私は今の娘が今までで一番大好きです。
そして今後もっと好きになって行くんだろうという予感がしています。

私はSNSなんかでもときどき口にしていますが
「今が一番可愛いときね」という声かけ、
赤ちゃんを抱いているとご年配の方などによく言われることですが
あれは個人的には違うなと思っています。
一番世話をかけるのは赤ちゃんのころでしょう。けど、
一番可愛い…ってそんなことない!
私は、
人らしく真剣に考えこんだり、
何かに対して怒ったり、
テレビを見てゲラゲラ笑ったり、
失敗して泣いたり、うまくいってはにかみながら喜んだりしている子どもが
愛しくって面白くって仕方ないのです。
一生懸命、全力で生きて思考する小さな人。本当に愛おしい。


話は逸れましたが
私は娘たちが大好きで、娘たちもまだ私を好いてくれている
相思相愛です。


さてそしてこれから。
きっと娘たちは急速に私の元を離れて行くんだろうと思います。
今でも「おかあさん、今はこないで」という瞬間が長女にはありますし
自分の経験からも知っています。
相手にされなくなっていくんだろうなぁ。寂しくも嬉しいことですね。


今だけの奇跡の時間を目一杯楽しみたいなと思うこのごろです。