May 12, 2014

i know nothing


絵を描こうとすると自分が如何にいろいろなことを知らないか痛感する。

日本の森に生えている木の種類
その木々の形
草花の名前と季節
動物の体の骨格
魚のひれの位置
鳥の顔
虫の飛ぶ姿


なんやこんなことも知らんのか…と一枚の絵を描く間に
何度も何度も気付く。何回も調べる。ネットや図鑑や手持ちの写真なんかで。
草花や木なら道ばたでも見られる。
じっと観察したり携帯で写真を撮ったりする。
でもいざ描こうとすると思い出せなかったりする。
写真を見返しても、自分の下手な写真じゃよく見えない。


「へたうま」と「へた」は違うみたいに
「型があっての型破り」みたいに
例えば丸く簡略化した花を描くとしたって
知らずに描くのと知って描くのでは雲泥の差があるに違いない。


ああ私ったら28年間いったい何を見て過ごしてきたんだろう。
何か見えていたんだろうか。何も見ていなかったのかもしれない。
描くってなんてすごいんだろう。
「こどもの目」というにはおこがましいが、
「こどものような目」を束の間思い出させてくれる。













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