May 3, 2016

読んだ本「かなわない」植本一子さん


「かなわない」(植本一子)を読みました。
この本はなんとなく新刊情報として知っていたものの
はじめは特に気にしていませんでした。
うそ、
こんなタバブックスウェブサイトの紹介文を読んだ時、
猛烈に気にしつつ、
「これはツライかもなぁ」と無意識の部分で避けた本でした。

ところがあるとき大型書店に行って
別の本を探しに音楽コーナーに居たら
なぜかこの本がそこで平積みされていて(ECD関連ということで?)
そしたら前を素通りできなかった。
吸い込まれるみたいに手に取って、少し立ち読みしてみたらもう最後、
そのままレジに持っていってしまったのでした。



私の予想していた通り、この本を読んでいる間、
私は私の子育てのこと、震災後のこと、夫婦のこと、
いろいろな葛藤、全部を追体験して「やっぱり辛いやん」と。
泣いたり怒ったりイライラしながら少しずつ読んで、
それでも読み切るまでは投げ出せず、
ツライ映画を見ている時にもう画面を見たくないのに、
最後まで見ないと気が済まないような感覚。
そんな風にして読んでいたら、
後半、口があんぐり開いてしまうような「大発見」を私にもたらしてくれて、
更に読了後は(あんなにイライラしたのに)
植本一子さんという方がとても好きになっていた。
時に波乱はあれど、ほとんどが普通の日常。それなのに
なぜか掴まれて離れられなかった。
摩訶不思議である、ほんと。
かっこつけないこと、正直であること。



この本を読了した翌日、
私が何かの節目を感じるときに、様々なことを相談してきた方にお会いして話を聞いてもらった。
そうしたら自分に一番足りなかったことを教えてもらえた。
なーんだ、そんなことだったのか!と、目から鱗。
最近は大発見の連続で、どんどん玉ねぎの皮が剥かれて
そのうち無になってしまいそうな気分です。







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