May 25, 2015

oka-san

5月23日

次女と話していると、なんだか違和感を感じて
いったいなんだろうな、いつもとなにかが違う…と違和感の元を考える。
あっそうだ、サ行がなんだか変だ。

「あのすぁ(あのさ)」
「みすぁこすぇんすぇーが(みさ子せんせいが)」
「おかあすぁん(おかあさん)」

まだ日本語に慣れない外国人のサ行のような、
「オイスィー デス!」みたいな、そんな感じ。
ぷぷぷ、おかしいな…と目を細めていて、
ハッ!とした。

違う違う、サ行がおかしいんじゃないぞ、
そもそも次女はサ行が発音できなかったのだ。
その子がサ行を喋っているんだ…!



次女はサ行がタ行になるタイプの幼児語で
いつも私のことを「おかあたん!」と呼んでいた。
みさ子先生は「みたこてんてい!」に聞こえるし、
私の真似で口癖になってしまった「あのさ、なんかさ」も
「あのた、なんかたー」と言っていた。

幼稚園に行き始めて、はっきりと喋る他の園児を見ながら
「きっとあっという間に「おかあさん!」って言うようになるのよね…」なんて、
一抹のさみしさを感じていた。
そしてその日が、とうとうやってきてしまったのだった。


「おかあさんって呼んでみて?」
と言うと、次女は恥ずかしそうに
「おかあすぁん」
と言った。
「うわーん!」と思わず声に出して言ってしまった。
「おかあたんじゃなくて、おかあさんになったのね!うわーん!」


次女は、ふふふふ、と笑っていた。





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